子どものいたずらはどこまで許すべきか

子どもと言えど、やっていい事と悪いことがあるのは明白である。ただし、以下の点を踏まえなければいけないことを知っておきましょう。

まずは、いたずらと思える事について

まず、初めに子どものいたずらだと感じた時のことを考えてみましょう。いたずら=「大人の価値観(理解や常識等)をこえたこどもの行動」が、いたずらに見えるのではないでしょうか。
そして、大人の価値観(理解や常識等)をこえたこどもの行動に「イラっと」きてしまうのも事実です。

身近な例

身近な例として、ソファーがあると思います。ソファーは、大人の認識では「座るところや寝っ転がるところ」です。しかし、子どもは、「登ったりや、飛び跳ねたり」します。
これは、まだ考えが「座るところや寝っ転がる」ところという考えがないのです。

子どもの成長には大事な事

いたずらには、子どもの成長にとってとても大切な「自己表現」や「自己決定」があります。
自己表現とは、「自分で考えて、創意工夫をする」ことです。子どもには危険な事を避けようという意識は低いです。その危険意識よりも、1つのものを見たときにいろいろな発想を持ちます。
自己決定とは、「自分で考えて行動したり、自分の好きなように試したりすること」です。

時には度が過ぎることもある

しかしながら、当然のように子どもがとった行動が大人の価値観(理解や常識等)より遥かに上を行く時があります。どこまで許して、どこから怒るのかという非常に悩ましい事態に直面することもあります。
ただ、子どもにとっては、まだ「なにが正しくて、なにがいけないのか」という判断ができる訳ではありません。そして、子どもの中では、「正しさよりも楽しさ!」が勝ってしまうのです。

度が過ぎた時の対応

親の価値観(理解や常識等)よりはるかにうえを行くいたずらを子どもがした時には、そのまま放置して良いわけではありません。ただし、ここで注意したいのが「しつけ」の意味ではありません。
しつけの意味だと細かなところでも毎回注意しなければいけなくなります。なので今回は、しつけの話は1回抜きにして考えていただきたい。
ここでいう親の価値観(理解や常識等)よりはるかにうえをいくいたずらとは、法に触れるような事や、本当に危険な事です!
このような事は、「危ないから〇〇するのをやめてね!」と、客観的な情報と要望をストレートに伝えましょう。また、「〇〇で騒ぐ(うるさくする)と、〇〇はイライラするからやめてね!」などと、自分の感情を提示することも大切です。
ただし、以下のようなやり方は避けましょう。

  • 子どもを脅す
  • 子どもに嘘をつく
  • 親自身が自分の本心に嘘をつく

子どもを脅すような事も、子どもに嘘をつくような事も良くありません。例えば、「置いていくよ」とか、「鬼さんがくるよ」とか「お化けがでるよ」等が当てはまると思います。
そして、親自身が自分の本心に嘘をつくと、自己犠牲をしすぎて、あとから小言が増えたり、八つ当たりをすることが考えられます。そのような事態になる前に、しっかりと子どもに「イライラすrからやめて!」などと自分の気持ちをしっかりと伝える事が大事です。

第三者を入れてみることを忘れないで!

特にシングル家庭の方や、育児の方に伝えたいです!それ以外の方でももちろん当てはまります。なかなか、自分の子どもの事に関しては、第三者には相談しにくいものです。
しかし、この相談のしにくさがより一層、子どものストレスとなり、いたずiらが増えてしまっている原因になっているのかもしれません。なんせ、子どもは「正しさよりも楽しさ!」が勝ってしまうのだから。
第三者に相談すると言っても、友達などに相談する事はやめておきましょう。

まとめ

正直、子どもの行き過ぎた行動や、いたずらにはどのように対応して良いか悩んでしまうものです。しかし、子どもは「正しさよりも楽しさ!」が勝ってしまうという事を忘れないでください。
そして、子どもを怒る(叱る)時などにも、「子どもを脅す」「子どもに嘘をつく」「親自身が自分の本心に嘘をつく」行為はしないように心がけましょう。どうしても、行き詰まりそうになった場合には、第三者を踏まえて話し合いをしてみる事で、いい結果になるかも知れません。