【教育費や養育費】お金について考えてみよう

まず、1番最初に注意していただきたいのが、この記事はあくまでも予測したものです。実際とは異なる場合もございますので、ご了承願いたい。では、なぜこんな予測の記事を書こうかと思った経緯について話していきたい。それは、他のサイトなどでも掲載している金額はどれも内閣府が2010年3月に発表した「インターネットによる子育て費用に関する調査」の報告書を参考に記事を仕上げている点である。この2010年の時には、「幼保無償化」などが入っていない。そこで、今回、新たに予測をしていきたいと思います。

前置き

私立の学校や学部によっても金額は大きく変わってきます。この記事ではあくまでも予測で記載していますので、過度な信頼は寄せないようにしてください。また、幼稚園から大学まで一貫私立などを希望している場合には、参考になりませんので、ご了承ください。

0歳~3歳までにかかるお金

まず、0歳~3歳までは1番差がでる時期だと言っても良いと思います。ここでいう差がでるといのは、保育園などを利用するかしないかです。これには、「幼保無償化」の存在が大きく関わっていると言えます。

また、保育園を利用する場合、保育園によっては受け入れ月齢も異なります。ただ、多いのは、生後半月~や、生後57日以降などが多いようです。

認可保育園の費用は居住地や世帯所得、子どもの年齢等によって大きく差が出ますが、2歳児1人の認可保育園の平均保育料は月額約4万円でした。

生後半年から3歳になるまでを月額4万円の保育園で過ごした場合、【(36ヵ月 – 6ヵ月) × 40,000円 = 1,200,000円】約1,200,000円かかる計算になります。ただし、これには延長保育料や、給食費などは計算に入っていませんので、ご了承ください。また、その子の年齢に合わせて「幼保無償化」が切り替わるのではなく、あくまでも対象のクラスにいるかいないかで変わりますので、ここも注意が必要です。

幼保無償化について

幼稚園、保育所、認定こども園などを利用する3歳から5歳児クラスの子どもたちの利用料が無料になります。また、歳から2歳までの子供たちについては、住民税非課税世帯を対象として利用料が無料になります。ただし、幼稚園や保育園など完全に無料になるわけではないので、注意して下さい。

3歳~小学校入学前迄にかかるお金

さて、0~3歳までにかかる保育料は約1,200,000円ぐらいという事がわかりましたが、3歳~入学前までにかかる費用は、「幼保無償化」の対象になります。
保育料が幼保無償化の範囲内であれば、無料で利用することができます。ただし、給食費や教材費などは別で発生します。しかし、実際には保育料が幼保無償化の範囲内で収まる事は稀なようです。特に、私立幼稚園などが収まらないケースに該当するようです。なので、実際に払う平均的な保育料は月額3,000円~10,000程の余裕を見ておくことをオススメします。また、幼稚園や保育園によっても完全給食や、完全弁当など様々です。完全給食に関しては、約7,000円程かかるケースが多いようです。

お金を貯めやすいのは、この時期!

0歳~3歳までは、保育料で約40,000程の出費でしたが、3歳~小学校入学前までは、一気に保育料が0円~10,000円前後まで金額が落ち込みます。なので、この時期が1番貯蓄しやすい時期とも言えます。しかし、3歳頃から習い事を習い始めるご家庭も多くいます。
習い事の平均は、月額5,000円のケースが非常に多く存在します。勿論、習い事によっても差がでてきます。そして、現在では掛け持ちをしている子も多く存在します。特に人気なのが、水泳、英語、ピアノ、体操などです。

保育料と習い事を合わせた費用

仮に、保育料が月額10,000円、習い事を2つ行った場合、【月額5,000 × 2 = 10,000円】月額10,000かかったと仮定します。すると合計で月額20,000円かかることになります。
それでも、0歳~2歳までの月額40,000と比べると約半分は余る計算になります。なので、できればこの時期に毎月20,000円程は貯金をしたい金額です。
3歳~小学校入学前にかかる費用の合計は、「月額20,000 × 36ヵ月 = 720,000円」720,000円です。

小学校入学前までにかかる保育料等の合計金額

0歳(生後半年から利用した場合)~小学校入学前迄(習い事を3歳から2つ始めた場合)にかかる費用の合計金額は、【0歳~3歳まで1,200,000 + 3歳~小学校入学前まで720,000 = 1,920,000】1,920,000程必要になります。
しかし、これには教材費や給食費や延長保育料、入園料などは計算に入れていませんので、実際にはこの金額に600,000~1,000,000程度かかると思っておけば良いと思います。

小学生、中学生でかかるお金

小学生や中学生は義務教育の為、教育費等は無料です。しかし、給食費や教材費などに関しては費用負担がもちろんあります。また、校外学習費などもかかります。
小学生の場合、月額は約10,000円程見ておきましょう。給食費が約5,000円、教材費で約5,000ぐらいで見積もっておけば問題ないでしょう。ただし、中学生になると部活動などもはじまります。部活動にかかる道具は自分で購入しなければなりません。また、小学生(3年生ぐらいから)・中学生になると学習塾に通わせる方も多くなるのが現状です。
その為、学校以外の費用として月額約20,000円程、習い事にかかる費用として計算しておくのが良いでしょう。

以下のように計算してみます。
義務教育の期間は9年間、就学前の習い事を小学生まで継続、小学校3年生から学習塾に通わせた場合の試算
学校費用 10,000 × 9年間(108ヵ月) = 1,080,000円
習い事費用は以下のように試算します。
継続分(10,000円)× 6年間(72ヵ月) = 720,000円
小学3年生~中学3年生までの学習塾
10,000 × 6年間(72ヵ月) = 720,000

習い事の合計は、720,000 + 720,000 = 1,440,000円

義務教育でかかる費用の目安は、学校費用(1,080,000円) + 習い事費用(1,440,000) = 2,520,000円
約2,520,000円程かかる計算になります。
ただし、学習塾の費用などは学年によってことなります。また、教科数を増やすと金額も高くなりますが、その時にはだいたい、他の習い事に行く時間がなくなってしまうのも事実です。その部分で大体は金額面で大差がでるとは思いません。また、中学3年生になると学習塾では、月額2.5~5万円程度と跳ね上がる傾向があります。
しかし、小学生の学習塾費用相場は月額8,000円程がほとんどです。また、小学校3年生から通わせる方はまだ3割程度。ほとんどの場合、5・6年生から通わせる方の割合は約4割程度になりますので、学習塾を急がせる必要性もありません。

この時期は、お金を貯めると言ってもなかなか難しい時期になってしまいます。上手く貯められるとしても、学習塾に入る前までになってしまうのではないでしょうか。学習塾に入る前は、毎月20,000円程は貯金をしたいですね。
学習塾に入ってからは、小学生の間は10,000円程貯蓄したいですね。

実際に0歳(半年)~小学校3年生まで毎月20,000円貯蓄できた場合は、約8年間貯蓄する事が可能なので、20,000 × 8年間(96ヵ月) = 1,920,000程貯蓄することができるでしょう。

また、小学4年生~6年生まで10,000円貯蓄することができれば、10,000 × 3年間(36ヵ月) = 360,000円程貯蓄できます。

また、児童手当を忘れてはいけません。児童手当を使わないで貯める事ができれば、おおよそ1,980,000円程になります。ただし、児童手当は、受け取れる最終月は15歳到達後の3月31日までと決まっています。生まれた月により受け取れる金額には差が出てきますので、注意が必要です。

ここまでの合計では、
小学3年生まで約1,920,000円 + 4年生~6年生まで約360,000円 + 児童手当で約1,980,000円 = 約4,260,000円ぐらい貯蓄できる計算になります。

高校、大学等でかかるお金

高校の進学費用や、大学等の進学費用は義務教育ではないため、ここからは一気にお金が飛んでいくでしょう。
国公立にいくか、私立にいくかで金額面では、大きな差がでます。
しかし、ここでは国公立に行った場合のみで話をします。

国公立の高校(全日制)での学費の平均額は約1,400,000円程です。
国公立の大学での学費の平均額は、約2,550,000円程です。

全て国公立の高校や大学に進学した場合には、約3,950,000円程かかるのがわかります。ただし、ここで算出した試算はあくまでも、学費に対する額面です。これ以外にも、食費や交通費などが加算されますので、注意して下さい。

まとめ

この試算通りにいけば、学費はなんとか貯金することができますが、私立などの学校に行かれた場合には、もっと金額は増えてきます。また、遠い学校にいかれるような場合には、さらに金額が増えるでしょう。子どもにもアルバイトなどで協力してもらう事が可能であれば、経済的な負担は多少軽減されると思いますが、過度な期待を持つことはやめましょう。そして、今回の塾の計算は、「進学塾」では試算していません。進学塾の場合は、約倍ぐらいかかると思っておきましょう。